2021.09.29

アルカリ洗浄液を扱うときには化学熱傷に注意

CleaningMotor

油汚れを落とす際には、アルカリ洗浄液を使用するでしょう。工場などでは設備の洗浄で普段から使用されていますが、危険度も高いです。ここでは、アルカリ洗浄液を使う上での注意点について解説していきます。

業務用のアルカリ洗浄液は強力

熱交換器などの工場設備を洗浄する際には、業務用のアルカリ洗浄液が使用されます。アルカリ洗浄液そのものは一般家庭用のものもありますが、業務用は洗浄力が高いのが特徴です。PH13以上のものもあり、しつこい油汚れも落とすことができます。

ただし、その分だけ危険度も高いです。業務用のアルカリ洗浄液を使用する際には、素手で触れるのは厳禁で、必ずゴム手袋を付けなければなりません。

皮膚に触れるとどうなるのか

アルカリ洗浄液が油汚れを落とせるのは、脂肪やタンパク質を溶かす性質を持つためです。人間の身体は脂肪やタンパク質でできているため、アルカリ洗浄液が皮膚に触れてしまうと、その部分が少しずつ溶かされてしまう恐れがあります。これは化学熱傷と呼ばれているもので、通常のやけどと同じように皮膚の組織が破壊されます。

ただ、通常のやけどと比べると、化学熱傷の方が症状は重くなりやすいです。業務用の強力なアルカリ洗浄液に手が触れても、すぐに強い痛みや熱さなどを感じるわけではありません。皮膚の深部まで入り込んでから、はっきりと痛みを感じるようになります。そのため、処置が遅れてひどくなってしまうケースも多いです。

また、アルカリ洗浄液を使用した後の不始末により、第三者に被害を及ぼす可能性もあるため注意しましょう。

安全性を重視するならダイナミックGC-S

PHがあまり高くないアルカリ洗浄液なら危険度も低めですが、それだと洗浄力が足りないケースが多いでしょう。そのような場合には、ダイナミックGC-Sがおすすめです。PH12で高い洗浄力を持ちますが、安全性も高く素手で触っても化学熱傷を起こしてしまうことはありません。

さらに、アルカリ腐食がなく、バクテリアやカビなどに対する殺菌効果もあります。

安全性を重視したいなら、ぜひダイナミックGC-Sを使用してみてください。

まとめ

業務用のアルカリ洗浄液が皮膚に触れると、化学熱傷を引き起こしてしまいます。触れた直後は何とも感じなくても、すぐに水で洗い流すようにしましょう。放置してしまうと、皮膚の深部に浸透していき、重症化するおそれがあります。

そして、万が一皮膚に触れてしまっても大丈夫なように、ダイナミックGC-Sを使用するのがおすすめです。

 

 

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