製品特長
■製品特長:
- メインフィルターのメンテナンスを最小化、水を節約
- ろ過材を使用しないため、ろ過材の洗浄や交換は不要
- 新設でも既存設備に追加でも対応可能
- 最大20ミクロンの微細な汚れまで分離・除去
- フィルター不要のため、交換・メンテ不要
- 透明ポリカーボネート+ファイバー補強ポリプロピレンによりサビない。
- 外から汚れが見える
■分離対象物:
- 固形物
- 固形物のサイズ:2mm~20μm
- 固形物の比重:1.5kg/L以上
マルチサイクロンは、上記の対象物を分離する目的で設計されています。この範囲外の物は分離できない、もしくは十分に分離できない可能性があるのでご注意ください。
【分離できるものの例】
砂、火山灰、ブラスト材、錆の粉
マルチサイクロンは、本体下の配管(下接続ユニオン)から汚れた水を入れ、本体中央部の配管を通り、サイクロン部へ入っていくしくみになっています。サイクロン部は、モデルごとに複数のサイクロンが配置されており、サイクロンの遠心力が高まるように設計されています。外側の透明ポリカーボネート沈殿槽*の底に汚れが堆積していき、サイクロンできれいなった水は、本体上の配管(上接続ユニオン)から排出されます。
* 70XLは沈殿槽自体は不透明となりますが、本体の下部にある透明のパイプ部分から、汚れの堆積を確認できます。
マルチサイクロンで現場のこんな問題を解決
- クーリングタワー125RTがあり、最新型高効率チラーを冷却している
- 冷却水の配管中には、ストレーナーとして40メッシュ+60メッシュを設置し、チラーを保護している
- 薬注処理を行っている(シリカ拡散+殺菌効果)
- 電気伝導度を計測し、一定のブロー+メークアップを行っている
- 開放冷却塔からの汚れ(砂、シリカ、花粉など)が発生し、ストレーナーが閉塞してしまう。
- ポンプのサージングが発生し、ストレー ナーを1日に数回清掃する必要がある。
- スケールイオンが堆積することで電気伝導度が上がってしまうため、1日あたり20m3のブローを強いられている。
- これらの理由で運転時間が短縮し、またブロー水が増大し、メンテナンスの時間が多大である。
クーリングタワーの水質改善が実現し、圧当的な汚れを回収し排出もスムーズに!
フロー水の大幅削減を可能とし、排水処理の費用が劇的に減少!
マルチサイクロンなどフィルター製品検討チャート
マルチサイクロンの組立・運転手順
①配管接続
ドレン配管および上下配管を本体へ接続する。
配管側の荷重が本体にかからないように施工を行なってください。評価テストを実施する場合、樹脂ホース+バンドにて本体と接続を行うことをお勧めします。
②運転開始
ドレンバルブを閉め、ポンプを稼動させ、本体下部より処理前の水を入れる。本体の中央にあるパイプから、上部のサイクロン部へ向かいます。
➂分離中
本体上部のサイクロン部では、遠心力の作用により、水との比重差のある、比重が1.5kg/L以上の固形物は分離され、下部の透明なタンク(沈殿槽)へ落下する。分離された水および、比重が1.5kg/L以下のその他のものは、上部配管から排出されます。
④汚れ堆積
継続運転を行うことにより、透明タンク(沈殿槽)の下部に汚れが堆積する。フィルターなどの閉塞する箇所がないため、経年による定期交換や運転停止を行う必要がありません。
⑤汚れ排出
透明タンク(沈殿槽)に一定量(タンクの約半量)の汚れが堆積したら、ドレンバルブを開放し内部の汚れを排出させる。ポンプの運転を継続したまま排出が可能です。汚れの排出は約10秒~15秒で完了します。定の時間で自動排出をする場合、ドレンバルブの先に別途、自動排出バルブを取り付けてください。
⑥継続運転
汚れの排出後、再びドレンバルブを閉め、運転を続行する。ドレンに要する水量は、通常およそ15リットルです。
オプション
接続パーツ
専用スタンド
専用スタンドをご利用頂くことで設置場所の高さなどのスペースに 限りがある場合でも対応が可能。
製品仕様
マルチサイクロンの仕組み
サイクロン下部から導入される汚水は、サイクロン部で遠心力により比重差のある固形物を分離、下部のポリカーボネート沈殿槽に堆積します。汚れが除去された水は本体上部ノズルより排出されます。本体横にあるドレンノズルのバルブを開放すると、内圧により自働的に沈殿槽に堆積した汚れが排出されます。
運転を停止することなく、汚れを除去、分離することができる最新サイクロン分離機です。
◆使用できる温度範囲
マルチサイクロンは、水温が0℃~45℃の範囲内での使用に合わせて設計されています。
この範囲以下や範囲以上でのご使用は、凍結や加熱などにより本体が破損する恐れがありますので絶対にしないでください。
◆流量及び圧力範囲
マルチサイクロンは、必ず以下に定める指定流量および圧力範囲内にてご使用ください。
※指定最大流量に近いほど、分離効率は高くなります。
用途・導入事例
様々な用途
クーリングタワー水の砂の除去、ストレーナーやチラーのコンデンサ延命
既存冷却塔設備付近に設置されたマルチサイクロン16 – 省スペース
温泉、浴槽の砂ろ過装置前のプレ洗浄によるろ過器の逆洗水量の削減
既存砂ろ過設備にプレフィルターとしてマルチサイクロン16設置 – 省スペース
約30㎥の池の洗浄用に設置されたマルチサイクロン16と砂ろ過装置
アワビの養殖
養殖分野で使用される機器
- 大型ろ過器 MD6500 (7.5m3), SMDD2200(7.9m3)
- 海水シールの大型ポンプ
- マルチサイクロン MC16 & 70 XL
- 酸素コーン(溶存酸素を上げる)
- ヒートポンプ Aquabiome tank system(マルチサイクロン、ろ過器ポンプのセット)
ヒートポンプ熱源用熱交換器とその保守方法の遷移
1.縁切としてプレート式熱交換器を設置(ワイドギャップ)
ヒートポンプ性能を常に監視、1ヶ月経過後から性能が低下したため、1月に1回、プレートを開放洗浄する必要が発生。手間が大変。
2.20メッシュ以上のYストレーナー設置(マニュアルどおり)
ストレーナーに多くの汚れが堆積。1日に2回、ストレーナーを開放洗浄する必要が発生。
ポンプ、本体も停止してメンテナンスをすることが必須となってしまった。
3.マルチサイクロンを設置(ストレーナー撤去)
最初のサンプルテストで汚れた回収できるかの評価で合格。そのまま継続運転を開始。
6ヶ月継続運転中。能力維持をしながら開放洗浄や、ポンプ停止をすることが無く、省エネ運転を継続することが実現。
その他の用途
- 井戸水に含まれる砂、汚れの除去
- 配管中の鉄錆除去
- 工作機械の冷却水中に含まれるスラッジ除去
- プール
- 地下水の赤水中の鉄粉除去
使用例
浴槽・養殖場などの循環洗浄例
砂ろ過装置の手前にマルチサイクロンを追加することで、ゴミや汚れを80%取り除くため、
砂ろ過のメンテナンスコストと逆洗時のブロー水量を大幅に削減します。
プレート式熱交換器CIP洗浄配管設計例
マルチサイクロンを設置することにより運転しながら汚れの除去が可能です。 更に、バルブ+フランジ設置により、熱交換器内部に汚れが付着した場合にはCIP洗浄を行うことができます。水スケールの場合、指定洗浄液“ダイナミックデスケーラー”にて循環洗浄をして頂けると、安全ですみやかな洗浄が可能です。 また汚れの性状により、内部洗浄での能力回復が難しく、本体交換をするしかない場合においても付け替えが容易であり、予備機を常備している場合には即日に復旧させることが可能です。
クーリングタワー冷却水洗浄例
導入事例
某食品大手工場
クーリングタワー冷却水熱回収/ボイラー給水加熱用ヒートポンプ運転。
冷却水中の汚れ除去テスト現場 1日の冷却水汚れ除去実験
マルチサイクロン設置後、半年経過中開放洗浄ゼロ、性能劣化認められず運転継続
1日2回開放メンテをしていた20メッシュストレーナーは取り外すことができた
1日で排出できた汚れ
某水産開発センター
遠心分離フィルター70XL導入した
熊本県熊本市北区:野菜農家
個人農家できゅうり、スイカ等、年間を通じ野菜を生産。灌水チューブをマルチの中に通し、茎部に散水。従来の砂取り器を介し、約40aの灌水と他場所の畑への灌水用に約2tの桶(漬物樽)を畑の土手に埋め込み、取水している。設置はポンプ小屋内へ個人で設置。ドレンは屋外へ排水。近隣にODISサンドフィルター(大型で赤色)が増加しつつある中、個人の意見ではあるが、(MCの方が良いのでは)との言葉を頂いた。
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シリーズラインナップ
マルチサイクロン12
Multicyclone 12
最大流量300L/min対応。
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マルチサイクロン16
Multicyclone 16
最大流量500L/minまで対応。
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マルチサイクロン16 Pro
MultiCyclone 16 Pro
(MultiCyclone 16の高圧仕様)
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マルチサイクロン70XL
Multicyclone 70XL
マルチサイクロンシリーズの最大ユニット。最大流量1500L/minまで対応。
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マルチサイクロンPlus
Multcyclone Plus
サイクロン上部に30μフィルターを併せ持つ複合タイプです。
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マルチサイクロンUltra
Multcyclone Ultra
サイクロン上部に30μフィルターを併せ持つ複合タイプです。
詳細はこちら
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