2020.08.12

ろ過器の仕組みと役割

水中に混じっている異物を取り除く際に、ろ過器がよく使われています。身近な場面でも、ろ過器が活躍するシーンは多く、我々の生活に欠かせないものです。ここではろ過器の仕組みや役割について紹介していきます。

ろ過の仕組み

ろ過とは、固形の異物が含まれている水をろ過材に通すことで、水中から分離させる方法です。ろ過材には、非常に小さな孔が開いており、固形の異物はその孔を通過することができません。水だけがろ過材を通過するため、ろ過材を通した後の水は、不純物が含まれておらず、きれいな状態になるという仕組みです。

ただし、水中に含まれる固形物がろ過材の孔よりも小さければ、孔を通過してしまうため、取り除くことができません。

ろ過の方法

一般的によく行われているろ過の方法と、ろ過で使用する機材について見ていきましょう。

緩速ろ過

緩速ろ過は多層にした砂利を、ろ過材として用いる方法です。砂利の中に藻類や微生物なども含まれています。ろ過材を通過するときに異物が取り除かれるのに加えて、藻類や微生物の働きにより、水中に含まれる菌類なども除去される仕組みです。

薬品を使わずにろ過できるのが利点ですが、あまりの濁りすぎた水を緩速ろ過しようとするとろ過材が壊れてしまう場合もあります。また、ろ過するのに時間がかかるのも難点です。

マルチサイクロン

マルチサイクロンは、遠心力の作用を利用して水中に含まれる汚れや不純物を分離させる道具です。取り除かれた汚れは、下部に溜まる仕組みになっており、ドレンバルブを開くことで排出できます。メンテナンスフリーで扱いやすいのが特徴です。

グラスパールフィルター

砂利の代わりに、ガラス製のろ材を使用している高性能ろ過器です。従来の砂ろ過器は、ろ材の中に汚れが浸透して排出しにくいことや、その汚れが腐食するなどの問題点を抱えていました。

しかし、グラスパールフィルターなら、ろ過材内部の汚れを排出できてきれいな状態を保つことができます。ろ材の交換頻度も低め手間がかかりません。その上、ろ過能力も従来の砂ろ過器より向上しています。

ろ過器が使われるシーン

ろ過器は、身近なシーンだとプールや水族館の水槽、浄水場などで使用されています。プールの水は常に循環しており、ろ過されて不純物や汚れなどは取り除かれる仕組みです。水族館にある水槽の水もろ過し、生き物の生活に適した水温に調節してから使用しています。

また、日常生活の中で使用する水道の水は、もともとは川の水や雨水などです。それがダムに貯まり、浄水場に送られてくることにより、飲めるくらいのきれいな状態に処理されます。その際に、小さな濁りを取るために必要な処理がろ過です。

まとめ

ろ過器は、ろ材の孔より大きな物は通過できない仕組みを上手く利用して、水中に含まれる異物を分離させています。当たり前に日常生活で使用している水ですが、わたしたちが安心して利用できるのは、ろ過器という存在のおかげなのです。