2023.10.17

湿度とは?定義と家庭でのコントロール方法を解説

湿度とは?定義と家庭でのコントロール方法を解説

同じ温度でも、湿度の高い場所と低い場所では、体感が大きく変わります。たとえば夏の暑い時期なら、湿度が高いところではジメジメした暑さを感じますが、低いところでは暑くてもカラッとした印象を受けやすいはずです。この違いはどうして起こるのでしょうか。

今回は、湿度の定義と仕組みを解説しつつ、快適に過ごすためのヒントをご紹介します。自宅やオフィスの空調管理にお役立てください。

湿度とは

湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合のことです。同じ温度でも湿度により感じ方は大きく変化します。

湿度は大きくふたつに分けることができます。

相対湿度

相対湿度は、空気が含める最大の水蒸気量である飽和水蒸気量に対して、空中に含まれている水蒸気量を割合で示したものです。天気予報の湿度はパーセンテージで表示されていますが、これは予測している日の相対湿度を表しています。

相対湿度が100%の場合、飽和水蒸気量と同じ湿度が含まれている状態を指します。逆に0%なら水蒸気が全く含まれていない状態です。100%に近ければ近いほど湿度は高くなり、ジメジメします。

絶対湿度

絶対湿度は、1kg当たりの空中に含まれる水蒸気の重さを示したものです。表示される場合は、グラム数で表されます。

日常生活では、相対湿度のほうが多く使われ、絶対湿度を見かけるケースは少ないかもしれません。ですが絶対湿度について知り、絶対湿度計で湿度を確認したうえで対策することで、より快適な環境を保ちやすくなります。

気温の高さと湿度の関係

同じ温度でも湿度の高低により感じ方は異なります。これは暑さを感じる仕組みと熱を発散する仕組みが関係しているためです。ここでは、気温の高さと湿度の関係と、感じ方の違いについて解説します。

梅雨になると蒸し暑く感じる理由

梅雨や夏の時期になると、日が出ているときはもちろん、曇りや雨の日でも暑さを感じます。これは、複数の要因が関係して起きている現象です。

  • 温められた空気により飽和水蒸気量が増えている
  • 湿度が高くなると体感温度も高くなる
  • 湿度が高いために体内の排熱機能がうまく働かなくなる

飽和水蒸気量は、気温が高くなれば高くなるほど含める量が大きくなります。結果的に湿度が高くなるのですが、人の体は湿度、つまり空中の水蒸気量が多いとその分体感温度も高くなります。結果、曇りや雨でも暑さをより強く感じるようになるのです。

湿度が高いと体内に熱がこもりやすくなります。人体は、体内の温度が高くなると、汗をかきます。この汗に含まれる水分が蒸発して水蒸気になる際に周囲の熱を奪い取ることで、体を冷やしているのです。

しかし、湿度が高いと空中に含める水蒸気量が少なくなります。結果、汗をかいても水蒸気にならないため、熱がいつまでも体内に残ってしまうのです。湿度が高いと熱中症になりやすいといわれるのは、発汗機能が正常に働かないことが関係しています。

冬になると乾燥する理由

冬に暖房を使うと、温かくても空気が乾燥しているように感じます。これも飽和水蒸気量と体感温度の仕組みが関係しています。

冷えた空気は温かい空気に比べ、抱えきれる水蒸気量が少ないです。湿度計などで確認して問題ない湿度でも、空気自体が抱えられる水分量が少ないため、実際は乾燥しています。

この状態で空気を温めると飽和水蒸気量が増えた分、相対的に室内の湿度は低くなってしまいます。エアコンやストーブで空気だけを温めると喉や肌の乾燥が起きるのは、このためです。

湿度に影響する要素

快適に過ごすには、温度管理だけでなく湿度管理も大切です。ここでは湿度のコントロールに影響する関連要素を紹介します。

温度

先ほども解説したように、温度は湿度の体感を変える重要な要素です。温度は3種類あります。それぞれの内容を押さえておきましょう。

  • 乾球温度…水銀やアルコールを封入した乾球温度計で測った温度
  • 湿球温度…球部分を濡れた布で包んだ温度計で測ったときの温度で、空中の水分量に影響される
  • 露点温度…空気を冷却することで空中の水分が結露し始める温度

温度計には乾球・湿球の両方で測れるものもあります。複数の温度を測ることで、エアコンや暖房を使うときに用意しておくと、湿度を計算しながら利用できるため、便利です。

関連ページ:全熱交換器の仕組みとは?熱と湿度を交換する仕組みを解説

換気

湿度は換気するとある程度排除できます。湿度が高いときは、窓を開けたり換気扇を回したりして室内の空気を調節しましょう。

なお、水蒸気が発生するのは、水周りなどに残った水分や外から入り込んだ空気に含まれる水蒸気だけではありません。人体も汗などから水蒸気を発生させています。人が多ければ多い分、発生する水蒸気も増えるため、定期的な換気が必要です。

関連ページ:AHUの構造とは?換気の仕組みや種類から設置の基準まで解説

建物

湿度は、建物の性能や設備も深く関係します。気密性が高い建物は、外気の影響を最小限に抑えることができます。空調設備や換気システムを使えば効率的な湿度・温度管理が可能です。一方、このような設備がないと内部に熱や湿度がこもってしまい、不快感を覚える可能性があります。

建物の建材や設備には木材をはじめとした木から作られたものがあります。木製の建材には吸湿性があり、空中の余分な水蒸気を吸収し、室内が乾燥したときに放湿する効果があるのです。

鉄筋コンクリートなどにはこのような性能がないため、調湿性のある壁紙などで対応する必要があります。室内に湿気がこもりがちな場合は、吸湿性のある建材を使ったリフォームを検討するのもよいかもしれません。

関連ページ:熱交換システムとは?仕組みやメリットを解説

家庭でできる湿度コントロールのやり方

湿度コントロールは、身近なものを使っても実施できます。次は家庭でできる湿度コントロールのやり方を紹介します。

洗濯物を部屋干しする

冬場などの乾燥している時期は、室内に洗濯物を干すと加湿できます。これは、洗濯物に含まれた水分が、少しずつ蒸発する仕組みを応用したものです。同じ原理を利用したものに、お風呂場などの湿気の多い場所の扉を開けっぱなしにしておく方法があります。

サーキュレーターなどを使って空気を循環させれば、より効果的です。暖房を使っているときに行えば、洗濯物やお風呂場に含まれる水分を早く乾かす効果も期待できます。

除湿機やエアコンを使う

湿度を下げたいときに便利なのが、除湿器やエアコンです。除湿機を使えば、室内の温度を下げずに空中の水蒸気を排除できます。エアコンには除湿機能がありますが、冷房でも十分除湿できます。

使い分けとしては、梅雨の時期など湿度は高いが気温はそれほどではないときには除湿機を、湿度も気温も高いときはエアコンを使うといいでしょう。なお、除湿器は押し入れなど空気を入れ替えるのが難しい場所の除湿にも有効です。

窓や換気扇を2か所付ける

道具を使わずに除湿したい場合は、換気で対応します。効率的に換気するには、空気の流れを作ることがポイントです。窓や換気扇をつけるときは、2か所開けて風の通り道を作りましょう。

雨が降っている場合でも、室内の水分量が高くなっている場合があります。換気すればある程度スッキリできるので、湿度の高さが気になるときは、一度窓を開けてみましょう。

まとめ

快適な室内を維持するには、温度だけでなく湿度もチェックする必要があります。

湿度は温度に密接に関係していますが、異なる性質を持っています。温度と湿度の性質や、人体への影響を正しく理解して、いつでも快適に過ごせるよう工夫しましょう。

 

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