2020.08.12

熱交換器の故障防止のため メンテナンスが必要

Mentenaunce

工場の設備などで熱交換器を使用している場合には、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンス次第で機材の寿命や生産効率にも影響が出ることもあります。ここでは、熱交換器のメンテナンス方法について紹介していきます。

メーカーに依頼して行うメンテナンス

定期的にメーカーに依頼して行うのは次のようなメンテナンスです。

内部洗浄

熱交換器を分解して内部の細かな部分まで洗浄する方法です。プレートもいったん取り外し、スケールなどが付着している事も多いため、熱交換器専用の洗浄液を使用して洗浄します。

また、内部洗浄専用の洗浄ユニットを使用して洗浄するやり方もあり、開放不可能な熱交換器の洗浄に効果的です。

ガスケット交換

ガスケットはゴム製の部品なので、長く使用していると劣化して脆くなってきたり、ひび割れなどができたりします。そのため、使用環境に応じて洗浄と合わせて定期的に交換しなければなりません。

交換の目安は、冷水に触れる部分なら56年程度、温水に触れる部分は35年程度、高温水や蒸気に触れる部分は12年程度です。

あくまでも目安となり使用環境により異なりますが、基本的に高温の環境下で使用する場合には寿命が短くなる傾向にあります。

プレートの入れ替え

現在使用しているプレートを取り外して、新しいプレートに付け替えます。取り外したプレートはメーカーの方で洗浄してもらい、次回のメンテナンス時に洗浄したプレートを再び入れ替えるというやり方です。こうすることで、設備をできるだけ停止させずにプレートをまるごと洗浄できます。

普段から行えるメンテナンス

熱交換器を分解せずに済む内容のメンテナンスであれば、使用する洗浄液によっては自社内で安全に行うことも可能です。洗浄自体はそれほど難しくないため、普段から定期的に洗浄しておくことで付着しやすいスケールを除去でき、熱交換器をきれいな状態に保つことが可能です。

また、その際使用する洗浄液は汚れに合うことはもちろん、人にも機器にも安全で効果的な洗浄液を使用しましょう。

メンテナンスを行わないとどうなる?

メンテナンスが行き届いていない熱交換器は、本来の性能を発揮することができません。流路に不純物が溜まっているとエネルギーロスが増えてしまいますし、最悪は閉塞することも起こり得ます。ガスケットが劣化していると漏水の原因にもなるでしょう。

プレートに穴が開いたりすると、設備を停止するなどという大問題になることもあります。

メンテナンスをしないと生産効率が下がり、熱交換器そのものの寿命も短くなってしまいます。

まとめ

熱交換器は、定期的にメンテナンスをすることで、生産効率を維持できて寿命も長くなります。普段からこまめに洗浄などのメンテナンスを行い、調子が悪いと思ったら、早めにメーカーに連絡することが大切です。

 

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