2020.08.13

廃棄物処理はただ焼却するだけじゃない!熱回収でエネルギーとして有効活用

廃棄物を処理する際には、焼却処理されることが多いです。焼却処理では、大量の熱と二酸化炭素が発生しますが、その熱を回収して有効活用する熱回収も同時に行われています。今回は、熱回収のメリットを具体例と交えて見ていきましょう。

熱回収のメリット

廃棄物を処理する際に、熱エネルギーが必要とされる場面はかなり多いです。一方でまとまった量の熱エネルギーを発生せるためには、燃料を燃やすという方法が用いられます。その際に使用する燃料は、石油が使われることが多く、限りある資源を消費しなければなりません。また、石油などの燃料を燃やす場合には二酸化炭素が発生するので、地球環境にも悪影響を与えてしまうでしょう。

その点、熱回収なら処分する廃棄物を燃やす際に発生する熱をエネルギーとして活用します。つまり、廃棄物が燃料の役割を果たすというわけです。その分だけ石油などの資源を消費しなくて済み、二酸化炭素の排出量の削減につなげることができるでしょう。

資源の枯渇や地球温暖化が懸念される中で、熱回収は地球環境に優しい取り組みとして注目を浴びています。企業にとっても、消費する資源が少なくて済むためコストダウンにつながり、メリットが大きいです。

熱回収の具体例

具体例にどんな場面で熱回収が行われているのか見ていきましょう。

ボイラーのエコノマイザー

熱回収の代表的な例としては、ボイラーのエコノマイザーが挙げられます。ボイラーを沸かす際に燃焼排気ガスが発生しますが、その燃焼排気ガスは高温です。そのため、燃焼排気ガスを有効活用して給水予熱を行うことができます。熱回収を行わないタイプのボイラーなら熱効率は80パーセント前後です。しかし、この方法で熱回収を行うことで、熱効率を95パーセント程度まで高められ、投入したエネルギーがほとんど無駄なく使われます。

ゴミ発電

ゴミが発電はゴミを焼却処分する際に、発生する熱で火力発電を行う方法です。火力発電では通常なら化石燃料を燃やして発生した熱を利用しますが、代わりにゴミを燃やしたときに発生する熱を使います。ただ、現状のゴミ発電は発電効率があまり高くないのが難点です。技術的な面で発電効率はまだまだ上がる余地があるため、今後は普及していくかもしれません。

まとめ

熱回収の仕組みを導入することで、捨てるはずの廃棄物を燃料として有効活用できます。その分だけ限りある資源を使わずに済み、二酸化炭素排出量も抑えられるので地球環境に対して好影響です。さらに、コスト削減にもつながるので、ぜひ熱回収の導入を検討してみてください。