2020.08.13

水中から汚れや細かな異物を分離して取り除けるマルチサイクロン

マルチサイクロンとは、複数のサイクロンを備えている装置のことです。水中から汚れや異物などを取り除くことができます。では、マルチサイクロンがどのような仕組みで異物を取り除けるのか、どんなシーンで活躍するのか見ていきましょう。

マルチサイクロンの仕組み

マルチサイクロンは、筒状の形をしている装置です。上部の方の太さはほぼ均一ですが、下部の方は下に行くに従ってやや細くなっています。中にはサイクロンが複数設置されており、このサイクロンの働きにより、水の中に含まれる異物を分離する仕組みです。異物を含む水は装置に取り込まれた後、サイクロン部に流れます。こちらには複数のサイクロンが配置されており、これらが激しく回転して強い遠心力が発生し、水中に含まれる異物がここで分離されるのです。そして、分離された異物は下部の方へ移動していき、異物や汚れなどが取り除かれた水と分別されるという仕組みになっています。マルチサイクロンの下部には、透明なタンクがあり、取り除かれた異物はそこで確認することが可能です。

しかし、上記のように全ての固形物をマルチサイクロンで分離できるわけではありません。マルチサイクロンで分離可能な固形物のサイズは限られているため、中には別でろ過などの方法も併せて行うこともあります。

マルチサイクロンが活躍するシーン

マルチサイクロンは化学品工場や食品工場、金属加工工場などで活躍するシーンが多いです。製造業の現場では、複数の物が混ざっている中から、特定に種類の物だけを取り出す作業がよく行われています。

例えば、木片や金属粉を取り出すという作業です。手作業で行えば途方もない時間がかかってしまいますが、マルチサイクロンを使えば簡単に分けられます。

製造業以外にも、汚水処理場や汚泥処理場などでもマルチサイクロンが役立つ場面が多いです。汚水や汚泥の中には、さまざまな異物が混ざっているでしょう。そこで、通常の砂ろ過で処理をする前にマルチサイクロンで固形物を分離してから、処理をおこなうことで、より水質が良くなり砂ろ過にかかるコスト削減も見込めます。

まとめ

マルチサイクロンはサイクロンが回るときに発生する遠心力を利用して異物を分離できる装置です。濁っている水もマルチサイクロンを使うことで、簡単に異物を取り除くことができ、綺麗にすることが可能です。製造業や汚水処理場などでは活躍するシーンが多く、なくてはならない装置でしょう。