2020.10.07

熱交換器のガスケットとはどんな部品?

熱交換器に使われている部品のひとつにガスケットというものがあります。熱交換器が正常に稼働するために欠かせない部品です。ここではガスケットの役割やメンテナンス方法について説明していきます。

密閉性を保つために必要

熱交換器には流体として使用する液体やガスなどを通すための配管が多数使用されています。複数の配管をボルトなどで固定して連結している箇所も多いです。

一方で熱交換器の配管は密閉性を保たなければなりません。隙間が開いているとそこから流体が漏れてしまい、熱を効率的に移動させることができません。流体も少しずつ減ってしまいます。

そこで配管や部品の接続部分に使用するのが、ガスケットです。ガスケットはゴム材でできており弾力性があるため、配管や部品の接続部分に取り付ければ隙間を埋めて密閉性を保つことができます。

パッキンとの違い

ガスケットとよく似ているものとしてパッキンがあります。工業用では主にポンプやバルブなどに使われていることが多いです。ガスケットと同様で、部品と部品の間に隙間が開かないようにするために使用します。一見するとガスケットとパッキンは同じもののように思えるかもしれませんが、取り付ける箇所が異なります。

また、ガスケットは稼働時でも動かない部分に取り付けるもので、摩擦などに関して耐久性があまり強くはありません。これに対してパッキンは動く部分に取り付けるものです。そのため、ガスケットよりも摩擦係数が低く耐摩擦性を重視して作られているのが特徴です。

ガスケットのメンテナンス

ガスケットはほかの部品と擦り合わされることはありませんが、常に流体が触れています。そのため流体による影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの際には、熱交換器本体のメンテナンスに伴い分解してガスケットを取り外し、洗浄を行います。

また、ガスケットは消耗品です。長く使用していると経年劣化により弾力性が失われて液漏れなどが起こることもあります。そのようなときには新しいものに交換が必要です。

ガスケットの寿命は使用する流体の温度によって差があります。概ね30度以下の流体を使用する場合には56年程度使用できます。高温の流体を使用する場合には劣化が早く、寿命は12年程度です。(実際の使用条件によって異なります。)

まとめ

ガスケットは熱交換器の配管や部品の接続部分に取り付けられており、密閉性を保つためにあります。ゴム材でできており弾力性がありますが、経年劣化により弾力性が失われた場合には交換が必要です。