2021.11.15

万能洗剤は熱交換器の洗浄にも使える?

Detergent

洗剤といっても複数の種類がありますが、その中に万能洗剤というのもあります。

何にでも使えそうな名称ということで、熱交換器の洗浄にも使えないかと思えるでしょう。実際に、万能洗剤は熱交換器の洗浄に使えるかどうかを説明していきます。

万能洗剤とは

万能洗剤は業務用のものが多く、ハウスクリーニング業者や清掃業者などでよく使われています。その多くは中性かアルカリ性です。

洗剤は一般的に用途別で種類が分かれおり、特定の汚れを落としやすいように作られています。これに対して万能洗剤は、汚れの種類に限定されず、ほとんどの汚れに対して効果を発揮するのが特徴です。万能洗剤を使用すれば、床などの汚れからお風呂、厨房、換気扇、トイレなどの一般家庭範囲内であれば、ほとんどの場所を掃除できます。

全部の汚れには使えない

万能洗剤とはいっても、完全に全ての汚れに適応できるわけではありません。万能洗剤の種類にもよりますが、どちらかと言えば油汚れに強いものが多いです。熱交換器には油汚れも付着するため、その点では万能洗剤が使えます。

しかし、熱交換器の洗浄では油汚れだけでなく、配管のスケール汚れも落とさなければなりません。スケール汚れというのは、カルシウムなど水中のミネラル成分が析出して配管の内側に付着したもののことです。アルカリ性の性質を持つため、中性やアルカリ性の洗剤で洗浄してもあまり効果はありません。スケール汚れを落とすには、強酸性の洗浄液が必要です。また、非常に硬いため、ブラシなどで擦ってもほとんど除去できません。

スケール汚れにはダイナミックデスケーラー

スケール汚れを除去するなら、ダイナミックデスケーラーがおすすめです。PH0.6という強酸性で、長期間にわたって蓄積したスケール汚れも綺麗に落とせます。

さらに、強酸性なのにもかかわらず安全性が高いのも特徴です。もし素手で触れてしまっても火傷することはありません。金属腐食も起こりにくいため、配管を劣化させずスケール汚れだけを除去できます。

熱交換器の配管を洗浄するなら、ぜひダイナミックデスケーラーを試してみてください。

まとめ

万能洗剤は一般家庭の掃除であれば、ほとんどの汚れを落とせます。一方で、工業用の設備洗浄においては、必ずしも万能洗剤だけで対応しきれるわけではありません。スケール汚れを落とすには、強酸性の洗浄液が必要です。熱交換器など、工業用設備の洗浄の際には、落としたい汚れの性質を考慮した上で上手に使い分けましょう。

 

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